Run x Climb = Fun!!

登って走ってスピードハイク

奥秩父 2days (計画)

面白いコースの記事を見つけたので、インスパイアされてスピードハイクのルートを考えてみました。 

portal.nifty.com

 「奥秩父主脈縦走」というルートは初めて知ったのですが、奥秩父でもこれだけ長大なコースを作れるということに驚きました。

瑞牆山荘から大弛峠までの区間と、甲武信ヶ岳と甲武信小屋の区間、それに雲取山から先の区間については歩いたことがありますが、他の区間についてはめぼしいピークやルートがなかったことからこれまで特別に興味を持つことがなかったようです。特に、破風山から雲取山は展望のないのっぺりした稜線が続くようなので、重装備の縦走で行くとなるとゲンナリしそうなルートのように思えます。

また、一般的な登山として5日間使うことを考えると、もっとメジャーだったり、展望がよかったり、変化に富んだルートを歩いてみたい…と考える人も多いと思うので、静かな山が好きな人や、メジャーなルートに行き尽くしたマニアックな人向のルートなのかな…というのが個人的な印象です。

yahoo.jp

…というわけで、ここでスピードハイクの出番です。

68kmで登り4,170m下り5,341mで、登山のコースタイムは34,5時間。半分に圧縮できたとすると約17時間。夜間活動を前提とした計画にすれば日帰りの強行突破も不可能ではなさそうですが、現実的なラインを考えると2日か3日でしょう。

山レコを見ると非ラン装備で3日で抜けた記録もあるようなので、トレラン装備+小屋泊まりとすれば2日で抜けることは十分に可能なのではないか…と考えています。

ヤマケイオンラインでルートを引いて、行動スピードの倍率を50%にして、適当なスタート時間・休憩時間を設定してみると…

【1日目】
瑞牆山荘(09:30)・・・富士見平小屋(09:55)・・・大日小屋(10:25)・・・砂払ノ頭(11:10)・・・金峰山[休憩 20分](11:40)・・・朝日岳(12:35)・・・朝日峠(12:47)・・・大弛峠(12:59)・・・国師ヶ岳(13:29)・・・国師のタル(14:09)・・・東梓(14:29)・・・両門ノ頭(14:44)・・・甲武信岳(15:54)・・・甲武信小屋(16:01)

【2日目】
甲武信小屋(05:00)・・・巻き道分岐(05:07)・・・笹平(破風山)避難小屋(05:32)・・・西破風山(06:07)・・・雁坂嶺(06:47)・・・雁坂峠(06:57)・・・雁峠(08:17)・・・雁峠分岐(08:24)・・・水干(08:36)・・・山ノ神土(09:28)・・・将監峠(09:38)・・・飛龍権現(10:53)・・・北天のタル(11:08)・・・狼平(11:53)・・・三条ダルミ(12:13)・・・雲取山(12:35)・・・小雲取山(12:45)・・・雲取奥多摩小屋(12:55)・・・ブナ坂(13:10)・・・七ツ石山(13:17)・・・千本ツツジ(13:27)・・・巳ノ戸の大クビレ(13:57)・・・鷹ノ巣山(14:14)・・・縦走路分岐(14:26)・・・水根山(14:28)・・・六ツ石山分岐(15:03)・・・三ノ木戸山分岐(15:23)・・・奥多摩駅(16:08)

ってな感じ。

理論上は、問題のない時間に下山できるような計画に仕上げることができるようです。緑の生い茂る人の少ない静かな稜線を愛でるように歩く…という風情を演出するタイプの山旅ではないかもしれませんが、軽快な装備と体で凝縮した体験をする…という目的が共有されるのであれば、とても充実した楽しい山旅になることは間違いありません。

 スピードハイクを計画する上で行動時間が伸びてしまうリスクは、

  • 人が多くて混雑していて(すれ違い・追い抜き等で)行動スピードが遅くなってしまうこと
  • テクニカルな登りや下り、それに走りづらい平地区間が続くことで行動時間の圧縮がうまくできない

といったあたりの要素がありますが、このルートに関して言えば比較的(あるいは「とても」)人の少ない区間が多いのと、テクニカルな区間がなくてフラットに近い区間が多く、走る余地が多そうなのでスピードハイクによる時間短縮の効果が大きく期待できるように思います。

スピードハイクでの泊まりのロングルートはやったことがないので、2日目にどのくらい疲れが出てペースダウンを余儀なくされるのか…といったあたりは未知数ですが、来年の春以降の楽しみが一つ増えました。