Run x Climb = Fun!!

登って走ってスピードハイク

トレラン天国に移住した話

アメリカ、カリフォルニア州のパロ・アルト(Palo Alto)という街に住むことになった。

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5年ほど前から東京のオフィスで働いている会社のメインオフィスがPalo Altoにあり、ここは所謂シリコンバレーの北端に位置している。スタンフォード大学のお膝元であると同時に多くのベンチャー企業ベンチャーキャピタルの揺り籠でもあり、お洒落で美味しいレストランが集うダウンタウンの雰囲気は出張で来るたびによいなーと思っていたのであった。

どっこい、このエリアはGoogleやらFacebookといった企業がアメリカ中、世界中から(高給で)優秀な人材を集め続けた結果として家の値段が信じられないレベルまで高騰しており、引っ越して来た当初は会社の近くに住むのは諦めて、片道40-50分くらいかけて自転車通勤にしようかなーと思っていた。

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が、幸運なことにPalo Alto市内によいと思える物件が見つかったので、少なくとも当面はここに住むことにして、今は会社が借りてくれているサービスアパートに暮らして引っ越しの準備をしている最中。

家探しがひと段落したので、週末は少しずつ周りの環境を楽しむ活動を増やしつつあったのだけど、先週の日曜日はArastradero Preserveという市内からほど近い場所にある環境保護区にトレランに行ってみた。ここは、その前の週にサイクリングで通りかかって、のんびりした雰囲気の豊かな自然がよいなーと思っていたエリアで、ルートはアウトドア用品店の老舗REIが運営しているHiking Projectで見つけた。Hiking Projectはスマホのアプリもあって、当然ながらGPSとも連動しているのでルート上で迷子になった時にもすぐに現在位置を確認できて便利。

www.hikingproject.com

Arastradero Preserveの駐車場はPalo Alto市内にあるサービスアパートからは車で10分で、雨上がりの日曜日の午後は天気が回復していたので駐車場はやや混雑。駐車場の脇にはトイレや水汲み場がしっかり整備されていて、車内でトレラン装備に着替えて9kmほどの周回コースに向かった。

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すぐに車で来た道を渡って砂利道を行くが、進むべき分岐でゲートが閉まっているため前に進めない。大回りする覚悟で迂回を試みたりするものの、うまくいかないので短縮ルートになる方向の道を進んで走っていく。道はほどよく整備されているものの、広大な自然が手付かずに残されている印象で、時折ハイカーとすれ違ったりする。最近は全然走っていなかったのでフィットネスレベルは大幅に低下しており、アップダウンの道を淡々と走っているだけでも心拍数が170を軽く超える。

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今回は、Garmin Connectのウェブ上で作った地図をスマホのアプリ経由でFenix 3に飛ばしてナビ機能を使ってみたのだけど、これは非常に便利。スマホを出して地図を確認すれば現在位置もわかるけど、ルートの分岐や曲がるポイントの手前でFenix 3が振動&音&表示でサポートしてくれるので、ルート通りに行ける限りにおいては道を間違える心配は非常に少なくなってよいなと感じた。

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ある程度進んだポイントまで快調に走ったものの、途中から周回コースにする分岐の先のルートが閉鎖していて、スマホで地図を確認する限りだとループを閉じることができない。それでも一応先に行ってみますかということで前進を続けて、急な登りをあえぎながら登ってFoothills Parkとの境まで行き、そこで折り返して短縮ループにするための道から分岐。そこまではずっと幅の広いダブルトラックだったが、分岐から先はやや狭いシングルトラック。ところどころに馬糞が落ちているのは、ここが乗馬でもポピュラーなコースということらしい。

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ちょっと登っていくと、一気に視界がひらけてサンフランシスコ湾や、湾の向こうの街までを見通すことができる。周囲ののんびりとしたアップダウンが続く原野は古き良きアメリカの原風景という印象で、実に癒される。

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そのまま進んでいくと本来予定していた周回コースと合流したので、そこから先はひたすらFenix 3のナビ機能に道案内をお任せしてアップダウンの道を駆け抜けて、10km弱のルートをフィニッシュ。

www.cityofpaloalto.org

 

Palo Alto市のウェブページを見ると、どうやら一部のトレイルはSeasonal Trailという扱いで、今の時期は雨が多い(このエリアは冬の間だけ雨が降り、それ以外のシーズンはほとんど雨が降らない)ので、気象条件によっては閉じているということらしい。

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シリコンバレーのこのエリアでは素晴らしく走りやすいトレイルがよく整備されていて、アクセスが良好であるだけではなく広大で豊かな自然を感じることもできるので、他にもあるであろうルートをいくつか試してみて、新しい発見を楽しむことができそうです。

 

Relive 'Afternoon Feb 10th'